糖尿病
どんな病気?
人の糖尿病にはⅠ型とⅡ型の糖尿病があります。Ⅰ型は主にインスリンの不足に起因するタイプです。 Ⅱ型は肝臓や筋肉などの細胞のインスリンに対する反応が鈍くなり、インスリンが効きにくくなるために、糖がうまく取り入れられなくなって起こります。 犬や猫の糖尿病の場合、犬はⅠ型、猫はⅡ型に近いものが多いとされています。
どんな治療法?
インシュリンをどれだけ投与すれば血糖値が安定するのか、まずはそこからスタートです。 そのために入院、もしくは通院で血糖値を時間を追って測定し、インシュリンの量を決めます。決まったら飼い主様に注射の打ち方を説明させて頂き、お家でインシュリン注射を行ってもらっています。
甲状腺機能亢進症
どんな病気?
甲状腺の過形成により甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで様々な症状が起こります。中~高年齢の猫に発症することが多いとされています。 ホルモンの影響で動きが活発化・食欲増進など、「元気」な状態と錯覚するような様子が見られることもあります。また不安定になったり、攻撃的になる場合もあります。 症状が慢性化すると多食でも体重が減り、よく水を飲み尿量が増え、毛づやも失われ、さらには嘔吐や下痢をすることもあります。 病態が進行すると食欲や活動性が低下してきます。心臓をはじめ、様々な臓器に影響を及ぼします。
どんな治療法?
早期発見、早期治療を行うことがとても重要です。院内の甲状腺ホルモン活性測定器によりホルモン活性を計測します。症状および検査結果によって甲状腺機能亢進症だと診断された場合、投薬により経過観察しながら治療を行います。投与量により腎不全が進行する可能性があるので、投薬量を調整しながら慎重に治療を進めます。
甲状腺機能低下症
どんな病気?
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が弱まることで発症する病気で、犬に多いとされています。甲状腺ホルモンの低下によって毛の新陳代謝が滞ると、腋の下、胸元、おなか、首輪の下などで左右対称性の脱毛が目立つようになります。 動作が鈍くなり、体温が低下し寒さに弱くなる傾向があります。また、全身がむくんだようになることがあります。
どんな治療法?
院内の甲状腺ホルモン活性測定器によりホルモン活性を計測します。症状および甲状腺ホルモンの分泌量が低下が確認され、甲状腺機能低下症だと診断された場合、治療の第一選択にはホルモン投与が効果的です。投与量を検討し、投与スケジュールとして決定します。経過観察しながら治療を行います。
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